■ 福岡県議会議長室に1年間展示
受賞作品《Life ─ 人類へ、最後の警告》が伝える“終末の気配”
現在、ITOBA会員の中村美香によるファイバーアート作品《Life ─ 人類へ、最後の警告》が、2025年1月より1年間、福岡県議会議長室に展示されています。
この作品は、2024年に開催された
第79回福岡県美術展覧会(デザイン会員の部)にて「福岡県美術協会賞」を受賞したものです。
■ 地球上の命を脅かす「人類の行い」
異常気象、戦争、核の脅威、食料危機──
この作品には、私たちが加速度的に引き起こしている破滅的な状況への警鐘が込められています。
テーマは「Life」。
2024年の福岡県美術展覧会デザイン部の共通テーマを受け、現代社会に対する強いメッセージとして制作されました。
■ ヨハネの黙示録 × ファイバーアート
インスピレーションの源は、聖ヨハネの黙示録に記された「七つの封印」。
封印が解かれ、七人の天使がラッパを吹くとき、大災厄が訪れる──
その象徴的な場面を、ミシンと糸によるファイバーアートの手法で、緊張感ある構図とともに布上に描き出しています。
糸の重なりは、時間と空間の交錯を、
沈黙の中の崩壊は、終末の気配を、
静かに、しかし確実に伝えるように表現しています。
■ 今こそ「最後の警告」に耳を澄ませて
この作品には、「今こそが人類への最後の警告のときである」という、
未来への切実な願いが込められています。
その「静かなる声」に耳を傾けていただければ幸いです。